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i_dress_yasaidon

イベントのアイドレス 驚異の野菜丼開発成功

要点

・野菜・どんぶり・うまそうな

周辺環境

・食堂

(イラスト:ながみゆきと)

開発の発端〜な藩オアシロサマ伝説〜

 それは食料の価格暴落にあえぎ、暴動が起こるながみ藩国に、政情不安故に広まった、根も葉もないただの噂のように、思われた。
 
「食べ物を粗末にすると、オアシロ様に祟られる」
 
 ……それがただの噂ではないと分かったのは、藩国政庁に被害届が続々届くようになってからである。
 
/*/
 
 食料価格暴落に伴い、耕作放棄をし、野菜を打ち捨てている農家の元へ、それはやってきた。
 
「問おう、貴方がここの地主〈マスター〉か」
 
/*/
 
 食料価格暴落に伴い、経営がたちゆかなくなって店じまいをした食堂に、それはやってきた。
 
「問おう、貴方がここの店主〈マスター〉か」
 
/*/
 
 被害届の山を見て、急遽現場に向かったのは、摂政のハロルドと黒葉であった。
 そこには、泡を吹いて倒れ伏す食堂の店主の、変わり果てた姿があった。
「まさか本当にこんなことがあるなんて……だけどこれは祟りと括るほどではないでしょう、ちょっと妙なところはありますが、暴動の一形態と見るのがまともな判断かと」
 ハロルドの冷静な判断に、しかし黒葉はやたら高いテンションで反論した。
「いいえ、あれを見てくだサイ!」
 黒葉が指し示したそこには、店主のダイイングメッセージと思われる文字が――
 
『ハラハチキレマス』
 
 言葉通り、店主の腹は今にもはちきれんばかりに膨れ上がっている。
「これがなにか――」
「これこそが、この事件がオアシロサマの祟りであるという、紛れもない証拠なのデす!」
「はい?」
 ハロルドは黒葉の正気を疑ったが、黒葉の眼は真剣そのものである。
「ハラハチキレマスとは――オアシロサマに供物を捧げるときに唱える、呪文――いえ、祝詞なのでス!」
「の、のりとォ?」
「信じられないのなら――私について来てくだサイ」
 
/*/
 
 黒葉がハロルドを案内したのは、ながみ藩国の各所に残る古代遺跡――ながみ藩国成立前に存在していた、原住民族の遺稿であった。
 そこは密林深くに秘されており、キープアウトの虎縞のテープで囲まれていた。
「こ、こんな場所――地図にも載っていませんよ!?」
 ハロルドは周囲を見渡して驚愕した。
 そこにはとても古代に作られたとは思われぬ、精巧な作りの神殿が鎮座している。森国にある大神殿もかくやと言う威容であり、木造が主流の現在のながみ藩国とは異なる――湿地帯の多いこの国では石が調達しづらいが故にほとんど存在しない――石造である。
 精巧に組み上げられた岩壁には、紙一枚ほども隙間がない。
「それはそうデス。こここそは、ながみ藩国建国時に、あまりの危険性から前摂政の利根坂氏によって封印された場所なのデスから!」
「……僕も建国当初から摂政やっていますけど、そんな話聞いたことありませんよ?」
 しかし黒葉はその言葉を無視して続けた。
「ほらホラ! 封印が解けていまスよ!」
 移籍の入り口には大蛇のような注連縄が掲げられており、それは黒葉の言うとおり、中央から断ち切られていた
「先住民族が崇拝――いや、畏敬していたオアシロサマと言う神様が、ここに祭られていたのデス――ほら、壁画があるデショう」
 ハロルドが移籍の中に入ると、なるほど確かに壁面にレリーフがあった。
 髪の長い女の周りを人々が囲み、供物を捧げている。
 かと思えば、髪の長い女性が人々にごちそうを振る舞っているらしいレリーフもある。
 他のレリーフでは彼女は無数の野菜に囲まれており、また別のレリーフには、彼女は人々を襲っている。
「オアシロサマってなんの神様なんですか? これを見る限りじゃ、一貫性がないような気がするんですが」
「オアシロサマは――豊饒と収穫と、そしてもう一つあるものを司る、大地母神なのでスよ」
「もうひとつ?」
「食欲――デス」
「な、なんじゃそりゃ」
「オアシロサマは、食料が正しく生産され、消費されている間は、豊饒を約束する女神なのデスが――食べ物が粗末にされ始めると、ハラヘリマシタと叫びながら人々を襲う、荒ぶる神となるのでス」
「じゃあ、あのハラハチキレマスというのは――」
「ええ、私達は腹がはちきれんばかりにご飯を食べています、食べ物を粗末には扱っていません、だからお許しを――と言う意味の、鎮めの祝詞なのですよ」
 な、なんだってーと叫びながら、ハロルドはあることをいぶかしんでいた。
 浮かんでしまった疑問を、僕は聞かなければよかったと、彼は後にそう語る。
「なんで――クロさん、そんなにオアシロサマに詳しいんですか?」
 黒葉がにやりと笑った――ような気がした。ハロルドからは逆光になる位置にいる黒葉の表情が彼に見て取れるはずもあるまいが、なぜか彼はそう感じたのだ。
 
/*/
 
 その日、藩国政庁は騒然となっていた。
 はじめそれは、ハロルドが予想していたと同じように、暴徒による暴動のひとつだと思われていた。
 次々に倒れていく政庁の高位南国人達――だが、その半数が被害にあったところで、流石にただの暴動ではない――と、利根坂は思い始めていた。
 倒れた官吏はいずれも腹が異様なほど膨れており、皆一様に『ハラハチキレマス』のダイイングメッセージを残していたからだ。
 左右の宮殿に分かれた王宮の、その間に挟まれるようにして建てられた、藩国王宮政庁執務室には、利根坂とながみが立てこもっている。
「ついにここまでやって来やがったか……大将、右宮はもう駄目ですぜ、壊和がやられた……ここを突破されたら、ミケ姉さんの小屋――しろさんの部屋まで直ぐです」
「なんとしても食い止めるっぺよ! ……それにしても、歴戦の戦車エースたちがこんなに簡単にやられるなんて……」
「ま、戦車に乗らないとただの歩兵ですからな。しかし何で奴さんの封印は、今になって解けたんだ……」
 二人がバリケードを作りながらその謎について語り始めたその時、
「凪さん、今しろさんの悲鳴が聞こえなかったっぺか!?」
「しまった、俺たちは奴さんが王宮内を突破してくるとばかり――外から来たか!」
 
/*/
 
 時路しろの前に、それは突然現れた。
 神出鬼没、人外魔境――当たり前だ、しろの目の前にいるのは、神にして鬼である。
 しろをかばうようにして、つばき蜜花はオアシロサマの前に立ちふさがった。
 オアシロサマは無手である。獲物の類は持ち合わせていない。
 その南国人の要点を満たさない灰色の髪は、長く伸ばされているのに、前髪だけがとても短い。
「あ、あなたは――」
 つばきは――いや、しろも、この人物をよく知っていた。
「つばき、私はね、ハラペコキャラなんかにならなければよかったんだ――」
 言葉とともに、オアシロサマの周囲に蒸気が走った。
 政庁だったそこは、いつの間にか白い世界に塗り変わっていた――
「こ、これは一体なんだっぺー!?」
 しろとつばきのもとに駆けつけた藩王は、その白い世界を見て驚愕した。

 広がるのは、純白の白米の大地。
 白米に突き立つのは、無数の野菜。
 空には今にも落ちてきそうな、巨大な丼の影。
 見渡す限り、そこには米と野菜と丼しか存在しなかった――

「物理域が塗り替えられていく――絶技、究極の食欲<ウルティメット・アペタイト>――話には聞いていたが、これほどとは――」
 利根坂の驚愕は、その場にいる全員のものだった。
「お、オアシロサマ、一体何をそんなに怒っているんだっぺか!?」
「知れた事。お前達が食べ物を粗末にするからだ――見よ、ここにあるは打ち捨てられた食料たち。私の絶技に取り込まれ、永遠に誰かに食べられるのを待っている――」
「お、俺たちだって好きで食料を粗末にしているわけでは――」
「たわけ。国策が不味いからそうなるのだ」
 オアシロサマの怒髪、天を衝く。
 天に浮かぶ巨大な丼の中から、小さな丼が無数に零れ落ち、大地に激突した。
 弾けとぶ白いお米。
 呼応して、白米の大地に突き立った野菜たちが宙に浮かびあがった。
「仕置きを開始する、ゆくぞ藩王、胃袋の空きは充分か――」
 
 オアシロサマは、落下してきた丼の一つを手にすると、弾け飛んだ白米を器用に丼で受け止め、宙に浮いた野菜を――目にもとまらぬ速さの手刀で切り刻むと、丼の上に載せた。
「喰らえ」
 文字通り、パイ投げの要領で丼飯を――藩王の顔面に叩きつけ、無理やり食わせた。
「うぐ――う、う、うううううう」
「大将、どうした、大丈夫か!」
「うううううううううううううう」
「大将ーーーーーーー!」
「貴様も――喰らえ」
 無限に湧き上がる丼と白米、そして野菜――オアシロサマは都合三つの丼を瞬時に作り上げると、瞬く間に利根坂・つばき・しろの顔面に叩きつけた。
「「「う、うううううううううううううう」」」
 悶え苦しむ4人。
 だが、その表情は次第に恍惚として――
「「「美ーー味ーーーいーーーーぞーーーーー!?」」」
 全員の口から、怪光線が迸る。
 魂が口から出ているようにも見える。
「な、なんという深みのある旨み! これが―――これが本当にごはんに野菜を載せただけのものだっぺか!?」
「にゃー! 炊き立てごはんとナスが良く合うー!」
「こ、これなんかネギが、ネギが乗ってるだけで影法師君あたりは見ただけで死にそうなのに、こんなにも美味しい――!?」
「大将――これは、これは、農の復権、いや逆転劇だ!」
 オアシロサマは無表情に腕を組んだまま、白米の大地に佇んでいる。
「そもそもこの大地とこの空が育んだ食料が、不味いわけがない。その旨みを最大限に引き出して調理すれば、こんなものだ。
 食料の価格が暴落したから食料を打ち捨てる? それはこの私への挑戦か、豊作への祈りは何だったのだ、収穫の喜びはまやかしだったのか、そうではないだろう。
 食料があるのに腹が減って仕方がない?
 それはこの私、ハラペコキャラへの挑戦か、こっちこそハラヘリマシタ!
 豊作であれば腹一杯食うが良い!
 それが農夫としての正しいあり方であろう!」
 
 ががーん。
 全員の胸に、巨大な剣が突き刺さったようなショックがあった。
「そのとおり・……その通りだっぺよ! 自給自足、地産地消こそ農業の原点! それを……それを俺たちは忘れていたっぺよ!」
「ゆ、許してにゃオアシロサマ! 私達おなかいっぱい食べるよー!」
「凪さん、もっと、もっと丼にごはんをよそって頂戴!」
「合点、大将! もっともっと美味い丼を食いましょう!」
 全員号泣しながら、次々に生み出される野菜丼を食べて食べて食べて食べまくった。
 
/*/
 
『ハラハチキレマス』
 その言葉を四人が呟いた時、絶技は終了した――
 そして、気付いた時には、オアシロサマの姿はどこにもなかった。
 
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 食べすぎで入院していた人々の体に異変が合ったのは、2日後のことであった。
「か、体が軽い、まるで羽根が生えたようだ!」
「俺は力がみなぎってくるぜ・・・・・・今なら米俵100俵だって持ち上げられる!」
「か、感覚が鋭敏になった気がする――1キロ先の針の音だって聞き取れるわ!」
「お肌がツヤツヤになったにゃー!」
 そう、栄養価の高い野菜丼を大量に摂取する事によって、その潜在能力が開花したのである――
 美味いだけでなく副次効果も凄まじい、これこそはオアシロサマの――祟りならぬ、加護であった。
 
 ながみ藩国ではこれをありがたがり、オアシロサマの作る野菜丼と同じ物を作ろうと、研究開発がはじまるのであった。
 
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 ながみ藩国に、亜白夕紀と言う女性がいる。
 暗黒摂政・黒葉九印の陰謀により、ハラペコキャラに認定された女性である。
「クロさーん、馬刺しが食べた―い」
「亜白さまが馬刺しをご所望デス! シェフ、1キロほど持ってきてください!」
「クロさーん、ギアラ(牛の第四胃)が食べた―い」
「亜白さまはまだまだ足りないと仰っていマス! シェフ! さっさとギアラを持ってきなさい! それよりさっき頼んだレバーはまだですか!」
 もっきゅもっきゅもっきゅもっきゅ。
 小気味良く食べ物を口に運ぶ亜白夕紀。
 とてもアイドル(※農業的アイドル、略して農ドル。NAC主催の食の博覧会時に結成されたユニット)とは思えない。
 それもそのはず、ここ数ヶ月、彼女は野菜しか口にしていなかったのだ――
(精進潔斎とハラペコにすることこそ、亜白さんをオアシロ様に『変貌』させる、封印解除の秘法――ククク、一歩間違えば藩国滅亡でしたが、うまくいったようデスね――)
 もっきゅもっきゅ。
 今日もあしろんはごはんをしこたま食べて、ハラハチキレマスと呟くのだ。
 
(設定文:ながみゆきと&黒葉九印&亜白夕紀&時路しろ&壊和城夜 第1世界の焼肉屋にて)
 

野菜丼の開発

 
「人を殺せるw」
―ながみ藩国藩王 ながみゆきと、それをみて笑いながら―
 
「てぽどんの仲間?」
―ながみ藩国王妃 時路しろそれをみて真面目な顔で―
 
「いえ、プテラノドンの仲間です」
―元ながみ藩国軍師 比嘉劉輝それをみて応じながら−
 
「その匂い乾坤一擲。その味、一撃必殺」
―ながみ藩国摂政 黒葉九印それをみてこう感想を漏らす―
 
/*/
 
 それはただの丼飯だった。
 
 それはただの丼飯に野菜を乗せただけのものだった。
 
 それはただの丼飯にただ野菜を乗せただの冷たいスープをかけただけのものだった。 
 
 ただの飯、ただの野菜、ただの冷たいスープ。
 
 ただ、それらをごちゃ混ぜにして、食べる料理ともいえない一品。
 
 なんの変哲も無いただのそれは野菜丼。
 
 だが、それは確かに美味かった。
 
 人を殺せる美味さだと、リアル生活に押しつぶされそうになりながら賢明に国を支える誰かはそう評し、まるで核弾頭搭載ミサイルのような衝撃じゃないか、と国を支える誰かを支える誰かはそう評し、いやまて、この味はまるで古代の空を自由に飛びまわった王者のようだと、脱藩するまで国を確かに支えていた誰かは評し、この匂いこそまさに丼界に乾坤一擲を穿ち、この味こそは戦争すら一撃必殺できてしまうぞ、とそう誰かは評した。
 
 まさに、これぞ、我等ながみ藩国の生んだ最後の奇跡。
 
/*/
 
 それはただの丼飯だった。
 ―だが、その米はながみ藩国の農民達が精魂こめて育てた一種の芸術。それを最高の飯炊き者達が清涼な井戸水を用いて丁寧に磨ぎ、藁を使った竈で絶妙の火加減で炊いた。炊き上がったそれはまさに純白のダイヤモンドである。
想像して欲しい、井戸水を使ったため水道水を用いたときのようなカルキ臭さはなく、その匂いはただ、純粋に甘い。ひとだび口に含めば清涼な井戸水で炊いた、涼やかな味が口いっぱいに広がるのだ。炊き加減もまさに妙。硬くなく、柔らかすぎず、口のなかでさらさらとほぐれていく。この米だけでもおかずが10個は食べられる。
 
 それはただの丼飯に野菜を乗せただけのものだった。
 ―だが、その野菜はながみ藩国の農民達が精魂こめて育てた一種の至宝。丸ごと乗せられたナスは丸ごと乗せられているがゆえにしゃくり、と噛んだときの食感がたまらない。その甘さも飯と反発せず、ただ美味い。食感がいいのはナスだけではなく、レンコンもまさにそうだ。こちらは甘さも控えめであり、純粋に食感を楽しみたいのならレンコンを大盛りで注文するといいだろう。しゃくしゃくという食感は飽きないが、それでも他の食感と味が楽しみたいというならトマトとキャベツ、きゅうりを一緒に口に運ぶといいだろう。三種類の味は互いにそれを引き立て合い、口の中で煩すぎず、静か過ぎず、絶妙のクラシックを奏でるのである。
 
 それはただの丼飯にただ野菜を乗せただの冷たいスープをかけただけのものだった。
 ―そのスープはこの日の為だけに、藩国中の厨房を取り仕切る料理人達が昼夜をとわずに開発した技術の結晶。味噌、酒、砂糖、秘伝スープ、水、漢達の汗と涙。それはひとさじ口に含むだけで…実は美味くないのだ。スープ単独で食べたところで何も美味くは無い。このスープの真価は米と野菜とをスープといっしょに口に含んだときにこそ発揮されるのである。想像して欲しい。米、野菜、スープ、それらを一緒にその口に含んだとき、まさにそこに楽園が顕現するのである。楽園、とはまた抽象的且つ陳腐であるが、王道であるからこその陳腐、常用されるからこその王道、王道であるからこその楽園。このスープの化学反応は筆舌に尽くしがたい。
 
 ただの飯、ただの野菜、ただの冷たいスープ。
 ―純白のダイヤ、農民の至宝、王道たる楽園。
 
 ただ、それらをごちゃ混ぜにして、食べる料理ともいえない一品。
 ―だが、それは美味い。理屈はいらない、美味いのだ。頭で考えるな、全身で感じろ、その美味さを。
 なんの変哲も無いただのそれは野菜丼。
 ―ゆえに、その味は大空を自由に舞う核弾頭ミサイルにして殺人兵器、ただその味は一撃必殺。
 
 だが、それは確かに美味かった。
 ―それはながみ藩国が生んだ最後の奇跡だった。
 
(設定文:黒葉九印)

ながみ藩国で一日だけ流れた幻のテレフォンショッピング

Trrrr……
 Trrrr……

A&B:な藩、テレフォンショッピング!

A:「今日紹介するのは食べるだけであなたも天才の仲間入り。野菜丼の一か月分!」

B:「へ〜。食べるだけで頭がよくなるだなんて、そんな魔法みたいなことが出来るんですか?」

A:「企業秘密です」

B:「企業秘密なら仕方ないですね」

A:「ここでお客様の声を聞いてみましょう」

「おかげさまでレポートが捗りました。」
「これを食べはじめてから試験勉強が一夜漬けだけで問題なくなりましたっ! ありがとう野菜丼!」
「これのおかげで彼女が出来ました!」

A:「また、これまでにない野菜ばかりの丼ものということでとてもヘルシー。
  ながみ藩国ならでわの無農薬野菜をふんだんに使っているため、健康にもとてもいいんです」

B:「成程。それならば忙しくてレトルトばかりの独身男性の皆様にもとっても優しいですね。
  でもこれ、野菜乗せてスープかけただけですよね。商品として大丈夫なんですか?」

A:「野菜ドーm9(゚Д゚)ーン!」

B:「野菜ドーm9(゚Д゚)ーン!」

A:「……お支払い方法は簡単。月々○×※にゃんにゃんの8回払いです」

B:「まあお買い得!」

A:「それだけじゃないんです! 今ならこれがもう一月分ついて、なんとお値段そのままの○×※にゃんにゃん!」

B:「お申し込みはこちら(画面下を指差しながら)
   さて、私もちょっと注文してきますね!」

A:「御電話、お待ちしています♪」 
(文章:影法師)

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