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I_dress_kodati

ACE

小太刀右京他(ACE)

要点・周辺環境・次のアイドレス

  • 要点
    • 小太刀、三輪、加納
  • 周辺環境
    • 74式戦車

イラスト・設定文章

イラスト:ながみゆきと

設定:利根坂凪巳

その日、加納はとみに上機嫌だった。
そりゃもう、小太刀が訝しむ程に、だ。
「ほら、これッスよこれ」
「なんだ、それは」
加納が取り出したのは一本のゲームだった。
「なんか学生達の間で流行ってるゲームらしいんスけど、うへへへへ」
意外とイケメンの加納が笑う。 ……のはいいのだが、喜色満面過ぎて、
「ちょっと気色悪いぞ、加納」
「そりゃないッスよ車長〜!」
やれやれ、と嘆息しながら三輪は74式戦車“清子さん”を起動させる。
大あくびを上げて清子さんがゆっくりと起きる。
立ち上がりには弱いが、そんな所もいとおしいと小太刀は思っている。
「あれは岩崎君だったかな〜」
小太刀は日光を浴びるペンギンの絵を一撫でした後、
いまだ上機嫌の加納のケツを蹴って出るぞ、と促した。
道中で加納がゲームを起動するのだが、それが事の発端になるとはつゆ知らぬー行であった。

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その日、利根坂は微妙に不機嫌だった。
それはもう、隣の人間がげんなりする程だ。
「ていうかどうしたんですか摂政」
「……別に」
執務室でサボ…… 休みがてら煙草をくゆらせる壊和が問う。
紫煙が小麦色の肌によく映え、金髪に溶ける様に消える。
目の前の人がせめて機嫌ニュートラルならなあ、と思う壊和は思うのだが、まあ、それ位平和なのだった。

但し、定石として、そんなものはすぐ破られてしまうものだが。

「大変大変たいへんたいへーん!」

途中で切るとそれこそ大変な事をロ走りながら黄色いジャンパーが駆け込んでくる。
つばきだ。再生産されたアメショーで哨戒でもしていたのだろう。
「「どうした、お嬢?」」
執務室の二人が声を揃える。とたん赤面するつばき。
「ああああの、カエル沼のあたりで戦車? みたいなのが突然…… っていうかお嬢って!?」
「一度言って見たかっただけだ。 ……さておき見に行くか。案内頼む」
「あ…… は、はいっ!」
と、いうことになった。

/*/

気が付くとそこは森林だった。ちなみに言うと近くに沼があり、
あと5mもズレていれば清子さんは泥だらけ、というところだった。
「……よく出来たゲームだな、まるで本物だ」
ハッチから顔を出し、周囲を哨戒する小太刀
「つーか蒸し暑いんですけど!?」
「空調は試製90式に取り入れようかという話はあったはずだ」
少し遅れて三輪が返す。小太刀は再度周囲を見渡す。この地帯の様相は、森林と言うより
「寧ろ密林だな……」
草木を掻き分け、人影が現れたのはそのときである。小太刀は反射的にハッチを閉め、息を潜める。
他の2人も、また清子さんも同じように。小太刀はスコープに注視する。

果たして、現れたのは麦わら帽子に布地の少ない服を着た農夫然とした男だった。
「おお、74式戦車だっぺよ!? やっぱこのラインがいいよなあ……」
等と呟きながらしげしげと清子さんを眺める。

「敵だと思うか」
「違うな」
「違うでしょう」
小太刀自身さほど疑ってはいなかった。国産の戦車を褒められて、悪い気はしていない。
一念発起、ハッチを開き、顔を出す。小笠原とはまた違った暑さが全身を包む。

「あー、自分は―――」

/*/

補講。

この後、遅れてやってきたアメショーに先導され、駐屯地に到着。
小太刀右京戦車長以下戦車隊の面々はながみ藩国に逗留することとなった。

ちなみにその後ながみ藩王や比嘉隆輝はもとより、
機嫌の悪かった利根坂も思いっきり機嫌がよくなってしまったことを付記しておく。

評価・特殊・次のアイドレス

  • 評価
    • 全能力12
  • 特殊
    • 小太刀右京他は戦車兵、整備士、偵察兵として見なし、これらの持つ全ての特殊が使える。
  • 次のアイドレス
    • 上田虎雄号(I=D)、アララ・クラン(ACE)