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!!!イベントのアイドレス 銀河鉄道の開発
!要点
・銀河・軌道・列車
!周辺環境
・宇宙
!!銀河鉄道「いなほ」
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(イラスト:ながみゆきと)
「やっぱ宇宙・列車といえば美女だよなあ……」
「またパクりかー! ダメー!!」
建造中のいなほを眺める利根坂とロット 31808002
★0 概要
■0ー1 起
長距離輸送システムは一応の成功を収めることが出来た。
宇宙戦において数少ない輸送手段として多くの戦いを影から支えることに成功したことは記憶に新しい。
戦い収まり戦時指定が解かれると、平時利用の模索が図られる。
列車の輸送力を利用し、大量の新鮮な野菜を各地に届ける、というものだった。
これには藩王自ら携わり、国家事業としてスタートしようとしていた。
貨物コンテナの大型化、長大なコンテナ連結等、輸送システムの改造案が色々提案され、
一部は試作段階までこぎ着けるものの、土地代等の事情で頓挫してしまうことになる。
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「地上がダメなら宇宙に路線を伸ばせばいいじゃないか」
その案が出たのはある種必然であった。なごみのノウハウを生かせば、全線宇宙空間という路線もそう難しいことではない、とだれもが信じた。
その実、車両周りはすぐに完成した。先述の大型車両化の案を取り入れ、輸送量も大幅に向上することになった。
さらにコンテナには改良が加えられ、気圧は概ね1000hPaに保たれ、野菜だけでなく人間にも住み良い環境を確保することに成功する。
しかし、思わぬところで計画は停滞を余儀なくされる。
先頭車両が、足りなかったのだ。
元々の計画では、なごみをそのまま沿線乗り入れで銀河線(仮称)へつなげる予定だったが、コンテナの大型化に加え、戦術的要所となっていた長距離輸送システムの車両がテラ領域を留守にするわけにはいかない、という機運が高まったためだ。
手札は揃った。が、キーカードが足りない、そんな状況を打破したのは、やはりというべきか、ながみ藩王自身だった。
「新造すればいいっぺよ」
当然といえば当然の帰結ではある。
だが、ケチ根性が染みついてしまっていた故か『新造は無いよなー』と、誰もが暗黙のうちに考えていたのは否めない。
さておき、藩王の号令一閃、一気に製造計画は推し進められた。
以下は、新型銀河鉄道システム『いなほ』の概要である。
■先頭車両
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(イラスト:ながみゆきと)
まずもってコンテナの規格から違う為、ここをどうにかしなければいけない、と相成った。
推進の問題上、通常の物理的な線路では進行もままならないので、ガイドレーザーを使用することになった。
星系間の移動はほぼ固定の為航路は固定出来た為、公転する惑星への接近の時のみ手動を要するが、それ以外はガイドレーザーに沿って速度を調整すれば良い仕様に仕上がっている。
余談ではあるが、このガイドレーザーのテスト時、虚空を渡る線路の様だ、と評されている。
ガイド機構等を積み込んだため、戦闘車両が大型化してしまい、当初の予定サイズをオーバーしてしまう、というハプニングもあったが、どうせだから、とコンテナのサイズも更に拡大され(後述)る。
■陸戦兵器搭載車両
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(イラスト:ながみゆきと
宇宙を走る都合上、敵からの攻撃にも対応しなければならないが、毎回僚機を伴って…… というのもコストがかかり過ぎる。
それを鑑みて開発されたのが第二車両として連結されているこの『陸戦兵器搭載車両』である。
側面に対空砲火用の小砲門等が設置されているが、一番の目玉は上部に設置されている砲門窓であろう。
蜜月号のHNLレーザーを2門までせり出させることが出来、ここから発射できる仕組みとなっている。
……勿論、蜜月号は人型戦車なので。きちんとHNLレーザーだけを露出した状態で気密を保つことができる構造になっている。
目下の悩みは、ごく稀にではあるが、長時間の乗車によって足の筋肉が鬱血してしまうことがある。みなさんも、エコノミー症候群には気をつけましょう。
人型戦車だけではなく、I=Dなど陸専用の登場兵器全般の搭載が可能となっているので、陸戦兵器で宇宙戦が可能となっている。。問題は陸戦兵器が車両に搭載されている都合上、移動にはかなりの制限がかかっており、人型兵器に関しては、その機動力の利点をほとんど生かせないのであった……。そもそも宇宙で活躍できない陸戦兵器を何とかして使用しているのだから、この点には目を瞑ることにされている。
■コンテナ/旅客用車両
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(イラスト:ながみゆきと
先述の通り、一度なごみ用のコンテナとして大型化して新造予定だったが、先頭車両の大型化にともなってさらに手を加えられることになった。
サイズ規格は先頭車両と統一され、結果、収納空間の大型化に成功している。
旅客用車両も新設され、内部ではトレーニング施設やレストラン街等、長時間の移動に対応する為の様々な施設が内包されている。
■展開式駅車両
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(イラスト:ながみゆきと
暗黒宇宙には停車する駅がない。建設するほどの宇宙開発力も、な藩にはなかった。そこで考えられたのが「展開式駅車両」であった。これは折り畳み式の仮設ステーションであり、航路の途中で一時停車する(ステーションには鉄道が敷かれており、これを使ってブレーキをかける。ステーション自体の停車の逆噴射のための推進剤にはな藩の海水が使われている)場合や、積み荷を途中で降ろすのにも使われた。移動の途中で敵の襲撃を受けた場合、鉄道は無防備であり、防衛には「陸戦兵器搭載車両」が使えるが、本格的な交戦は不可能であるため、この際に迅速に搭載された宇宙戦闘機を展開する為に建造された。これは元々輸送した野菜を迅速に販売するために、到着後即販売できるようにと作られた、展示販売車両を改造したものだった。
航路の途中で積荷を下ろす都合上、本来の目的地には同ターン中は移動できないが、とにもかくにも航路場であればどこでも停車できる利便性があった。
例えば航路が地球――冥王星に設定されていた場合、地球から発車して、たまたま火星が航路上にあれば、途中下車する事が可能である。ただし下車した場合、そのターン中には冥王星に辿り着く事は出来ない……という具合である。もちろん、そのとき木星が地球を挟んで冥王星と反対方向にあったばあい、木星に移動する事は出来ない。あくまで航路の途中で下車できるだけである。
■全体像
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(イラスト:ながみゆきと
(イラストレーター注:あくまでこの連結は例ですので、必要に応じて組替えることが可能です。また、最大で32両編成までできます(出力やら慣性やら発車時の推進力の問題で、32両以上連結するとデメリットが大きいようです)
(イラストレーター注:あくまでこの連結は例ですので、必要に応じて組替えることが可能です。また、最大で64両編成までできますが、その半分以上が展開式駅車両になるため、実際に貨車・客車・兵器車両として使えるのは30両程度です)
「宇宙を走るならば機関車だろう」と誰が言ったか、全体的に黒を基調とした色遣いになっている。意外とこれが、宇宙空間での目視での隠ぺいに一役買っている。
同様の理由で、煙突状の突起が設置されているが、意匠上以外の意味はほとんどない。
■余談
銀河鉄道の開発により、藩国政庁では建設作業員及び完成後の従業員を募集しており、耕作放棄した民の雇用を確保している。
(文章:利根坂凪巳)
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